1頭のグリズリーが荒野に立つ写真があるとする。風景の中で点のように写しだされた1枚だったとしても、クマの周りにあるブルーベリーの木々や、脇を流れるサーモンが泳ぐ川は自分たちの意味を豊かな言葉で語り出す。地面についた彼らの足にかかる、ずっしりとした重ささえも感じ取れるかもしれない。そんな風に彼らを見ている時、僕たちはきっと直感しているのだ。巨大な生き物たちを支えている自然がどれほど大きく、複雑で、豊かであるのかを。彼らの生活を垣間見ることができる原生の世界が僕は大好きだ。

草木が語りだす瞬間がある